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がんのお見舞いで、
避けたほうがいいもの

2026年11月 公開 文 髙田弥代(turbou 作り手/diporto合同会社 代表)

避けたほうがいいのは、品物そのものより、相手に確かめないまま贈ることだと思っています。

香りの強いもの、生花、食べもの。よく「NG」と言われるものは、病院のきまりや、その日の体調しだいで、うれしいものになる場合もあります。

turbouをつくって約4年、贈りものを探している方と、売場やLINEでお話ししてきました。「髪のことに触れていいのかわからない」と迷う方は多いです。この記事では、避けたいものと、迷ったときの考え方をまとめました。

この記事の答え

  • 1香りの強いもの、生花、食べもの、高価すぎるものは、贈る前にご本人かご家族に聞いてみてください。
  • 2品物だけでなく、言葉も気をつけたいところ。「頑張って」や、他の人の体験談は、控えめに。
  • 3迷ったら、まず手紙でも。返事はいらない、と添える。

「NGなもの」は、相手と病院によって変わります

お見舞いの避けたいものに、全員にあてはまる正解はありません。治療の内容、体調、入院している病棟のきまりで、変わるからです。

治療中は、同じ方でも、日によって食べられるものや、受けつけない匂いが変わることがあります。マナーの一覧より、いまのその方を知っている人に聞くほうが、確かだと思います。

聞くのは、ご本人でもご家族でも。「贈りものをしても大丈夫?」。それだけで、すれ違いは減りやすいと思います。

贈りもので、気をつけたい4つ

よく挙がるのは、香りの強いもの、生花、食べもの、高価すぎるものの4つです。どれも禁止ではなく、確かめてから選ぶと行き違いが減りやすい、という考え方です。

  • 1香りの強いもの 治療中は、匂いに敏感になる方がいます。ハンドクリーム、香りのあるお菓子は、とくに聞いてからにします。
  • 2生花 病院によっては、持ち込みができません。水替えや、枯れたあとの始末が、負担になることもあります。
  • 3食べもの 食事に制限があったり、体調で食べられるものが変わったりします。
  • 4高価すぎるもの お返しを考えさせてしまうことがあります。

病院のきまりや体調のことは、ご本人とご家族、そして病院が、よく知っています。迷ったら、聞いてしまうのが確かだと思います。

品物のほかに、言葉でも迷う方は多いです

贈りものより、言葉を選ぶ時間のほうが長くなる。そういう方が、少なくありません。避けたい言葉は、励ますつもりが、重く届いてしまうものです。

  • 1「頑張ってね」 もう十分に頑張っている人には、さらに背負わせてしまうことがあります。
  • 2「きっとよくなるよ」 先のことは、誰にもわかりません。気持ちが追いつかないときは、軽く聞こえてしまうかもしれません。
  • 3他の人の体験談 「知り合いの○○さんはこうだった」は、比べられているように感じる方もいます。
  • 4原因さがし 「なんでなったんだろうね」は、ご本人も何度も考えてきたかもしれません。
  • 5仕事や予定の話 休まざるを得ない状況に、心苦しさを感じる方もいるかもしれません。

では、何と言えばいいのか。「返事はいらないからね」「いつでも話、聞くよ」「顔が見られてうれしい」。短くて、相手に何もさせない言葉が、届きやすいと思います。

会いに行くときに、気をつけたいこと

会いに行くかどうかも、ご本人の気持ちしだいです。行く場合は、事前に連絡して、短く切り上げるのが、一般に言われる目安です。

手術の前後や、痛みが強い時期は、面会がむずかしいことがあります。まずご家族に都合を聞いて、病院の面会のきまりも確かめます。滞在も、短めのほうが負担になりにくいと思います。

治療のあいだは、姿を見られたくない、という方もいます。その場合は、手紙やメッセージだけでも、気持ちは伝わりやすいと思います。

迷ったときの、選び方

迷ったら、使っても使わなくてもいい、お返しのいらないものを選びます。相手に何かを「させない」贈りものが、助けになると思います。

「髪のことに触れていいのかわからない」と迷う方は、多いです。帽子やターバンが失礼になるかは、関係とご本人の気持ちによります。贈るなら、医療用に見えないもの、ターバンにもヘアバンドにもなるものだと、受け取る側も構えずにすみやすいと思います。

turbouは、がんの治療をしていた友人のためにつくりました。ターバンとヘアバンドの2WAYで、フリーサイズです。箱は福山の貼り箱職人さんの手作りで、開けるとメッセージが刻印されています。今すぐ着けられなくても、枕元に置くだけでいい。そんな贈りものにしたかったんです。到着後7日以内なら、サイズ・色の交換もできます。

どんなものを選んでも、ひとこと添えると、気持ちが伝わりやすいと思います。「よかったら、元気な日に使ってね」。そのくらいの距離感が、ちょうどいいと感じています。

よくあるご質問

がんのお見舞いで、避けたほうがいいものは何ですか
香りの強いもの、生花、食べもの、高価すぎるものは、贈る前に確かめておくと、行き違いが減りやすくなります。病院によっては生花の持ち込みができず、食事の制限がある方もいます。ご本人かご家族に、一言聞いてから選ぶのがよいと思います。
がんの治療中の方に、言わないほうがいい言葉はありますか
「頑張ってね」「きっとよくなるよ」のような励ましは、重く届くことがあります。他の方の体験談や、原因をさがす言葉も、控えめにしたほうがよいと思います。「返事はいらないからね」のように、相手に何もさせない言葉が届きやすいと思います。
お見舞いのお返しは、気にさせてしまいませんか
気にされる方もいます。「お返しはいらないからね」と一言添えて、高価すぎないものを選ぶと、相手の負担が少なくなると思います。
お見舞いに行くのがむずかしいとき、どうすればいいですか
手紙やメッセージだけでも、気持ちは伝わりやすいと思います。返事はいらないという一言を添えると、相手の負担になりにくいと思います。
医療用帽子をお見舞いに贈ってもいいですか
相手との関係と、ご本人の気持ちによります。迷うときは、医療用に見えないデザインのものや、ターバンにもヘアバンドにもなるものを選び、届いたあとで交換できるお店だと、受け取る側も構えずにすみやすいと思います。
何を贈るか決められないときは、どうしたらいいですか
ご本人かご家族に「何かできることはある?」と聞いてみるのも、一つです。それも立派な贈りものだと思います。turbouの公式LINEでは、ご事情をうかがいながら、一緒に選ぶご相談もできます。

この記事について

この記事は、turbouの作り手である髙田弥代が、贈りものを選ぶ方とお話ししてきたことと、一般に言われているお見舞いのマナーをもとに書きました。病院のきまりや、治療・体調についての判断は、主治医や病院にご相談ください。

書いた人

髙田弥代(たかた みつよ) diporto合同会社 代表。広島県福山市で、がんの治療をしていた友人のために、turbouをつくりました。2022年、クラウドファンディングで210人の方に支援していただき、turbouは生まれました。

turbouのこと

turbouは、広島県福山市の小さなブランドです。医療用に見えない、ターバンにもヘアバンドにもなる一枚をつくっています。福山の貼り箱職人さんが手作りした箱に入れて、ギフト包装とメッセージカードにも対応しています。

贈りものとして選ぶ どれを贈るか迷ったら、公式LINEでご相談ください。ご事情をうかがいながら、いっしょにお選びします。